モンジャクシン篠原

保育士→CD屋→スタジオ店長。

好き:音楽、映画、本、子供。

 

明るくて暗いよ!

第2回:「ザ・ハイロウズ/千年メダル」

 

 

千年メダルという曲が好きだ。
ハイロウズのシングル。アルバム『ロブスター』に収録。


この曲のミソは、
「永遠に君を愛せなくてもいいか」
「1000年じゃ足りないか できるだけ長生きするから」
というところだ。


永遠に愛するなんてみんな簡単に言うけど、そんな嘘っぱちじゃない。
俺は君のためなら1000年生き続けて、愛し続けるよ。できるだけ、長生きするよ。
だから僕と結婚しよう(僕を信じてくれ)。
って感じだね。


この歌詞のこういう意味が分からない人がいるということが最近分かってショック。
こんなストレートなのに。
思えば中学生でブルーハーツに出会い、一日中歌詞を頭の中でつなげていたあの頃があった僕だから分かるのか?

永遠というものの圧倒的な深遠さ。
人間である自分には到底捉えきれない。
という、「永遠への畏怖」と、


愛するというのは行動だ。
生きている間だけ愛することができる。
あの世なんか、魂なんかないんだ。
僕らはただの人間なんだ。
という「身もふたもない現実主義」。


そして、
たいして意味も分からず、自分の心の声を聞くこともできず、
永遠に愛するなんて右ならえで言っちゃう「大衆への呆れ」。

 

彼らの曲たちに通低するこの三つが、この曲にもばっちり入っている気がして、魅力はどこまでも深いように感じられます。

 

って、やっぱごちゃごちゃ言っても仕方ないよ。
ヒロト、サイコー!

ラララ・・・

永遠に君を愛せなくてもいいか
十字架の前で誓わなくてもいいか
守れそうな約束と気のきいた名ゼリフを
今 考えてるところ

たとえば君に名前なんてなくっても
たとえば君に星座なんてなくっても
思い出す 忘れない
僕はずっと君のこと考えてるところ

この恋がいつの日か 表彰台にのぼる時
君がメダルを受けとってくれないか
たとえば千年 千年じゃ足りないか
できるだけ長生きするから


ラララ・・・

僕が眠るのは君の夢を見る時
僕が歩くのは君に会いに行く時
僕が何も聞かないのは
答えなんかない方が その方がいいから

この恋がいつの日か 表彰台にのぼる時
君がメダルを受けとってくれないか
たとえば千年 千年じゃ足りないか
できるだけ長生きするから

ラララ・・・

2016.5.10

第1回:「ザ・ハイロウズ/十四才」

 

分かって当たり前、というかそういう意味にしか取れないやん、

っていう歌詞。
別に難解でもなんでもない歌詞。

そういうものでも、当たり前と思って会話すると、
「え?そういう意味なの?」
「考えたことなかった」
とか言われることあるわけです。
びっくりするわけです。

 

もちろんどう受け取っても自由だし、

僕が間違ってる可能性もある。

だけど、まったく分からないってのは、音楽を楽しむ上で悲しいと思います。

 


なので、今さらだけど歌詞の解説をしていきたいと思います。
馬鹿みたいだけど。

~~~~
一発目の弾丸は眼球に命中
頭蓋骨を飛びこえて 僕の胸に
二発目は鼓膜を突き破り
やはり僕の胸に

それは僕の心臓ではなく
それは僕の心に刺さった
~~~~


このフレーズは、音楽との出会いのことを指しています。
この箇所だけでは断定できないかもしれませんが、
末尾に出てくる、以下のフレーズで分かります。


~~~~
あの日の僕のレコードプレイヤーは
少しだけいばってこう言ったんだ
いつでもどんな時でもスイッチを入れろよ
そん時は必ずおまえ十四才にしてやるよ
~~~~

ここで言う「あの日」と、上に出た「それは僕の心に刺さった」時とは、

ほぼ同じ時期と考えられます。
同じ時、ではないかもしれないけど、同じ頃です。
前述したことを指して、「あの日」と言っていると推測されるので。


となると、情報を総合すると
「あの日」に、「レコードプレイヤー」によって

「それ」は「僕の心に刺さった」となります。
となると、それ=音楽、としかありえません。

レコードプレイヤーが発するのは音楽ですから。

 

そして「それ」はいつだったか。
「スイッチを入れ」たら、「十四才にしてやるよ」。
レコードプレイヤーのスイッチを入れると、いつでも十四才にしてくれる。
なぜ十四才か?それは、レコードプレイヤーによって衝撃を受けた時が

十四才だったからです。
レコードプレイヤーは、いつでもあの時の思いをよみがえらせる

ということです。

もちろん、十四才というのは、単に語呂や字面がよかっただけかもしれません。
ま、そのあたりの年齢ですね。

 

 

以上により、この曲の大意は、音楽(というかロック)と出会った衝撃を

歌っていると言えます。
ここまではストレートだと思います。
こうとしか解釈できない、って類の歌詞。

しかし、この曲をさらに名曲たらしめているのは、それ以外の

詩的な部分。
抽象的にも感じる部分。決して難解ではありませんが、

ぼかしている部分があるので、
受け手はそこに、ゆるやかな感情を乗せることができます。


それはたとえば
「リアル よりリアリティ」とか
「流れ星か路傍の石か」とか
「ジョナサン 音速の壁にきりもみする」とかです。

 

これが、
「リアルを感じた ロックと出会った時に 

生きているという実感のような 

そしてもっとそれを感じたいと思った」とか
 

「流れ星になるか、路傍の石になるか。

ロックと出会ってそんなことを思うようになった」

とかいう歌詞にすれば、誰にでも分かる歌詞になるでしょう。
 

だけど、そんなものは歌詞じゃない。

美しくない、気持ちよくない。
 

そこが、作詞する人の感性の見せ所です。

って、やっぱごちゃごちゃ言っても仕方ないよ。
ヒロト、サイコー!

2016.4.10

【第8回】  2016.3.10

サザンの曲が流れるカレー屋で考える。
その「聴きやすさ」について。

裏メロがたくさん入っている。歌メロ以外のおいしいメロディ。
主にシンセによるそれが次々に現れることで、

聴き手は、自然と次の展開へと運ばれていく。

 

僕はミックスにおいて、聴きやすさを重視している。

過激なもの、濃いものであれば余計に。
それは、オーバープロデュースということではなく、

本質を聴き手に届けるということだ。
聴きこまなくても見えるようにすることだ。

聴きにくさにこそ本質がある場合は別だけどね。

また、それだけ裏メロが入っているサザンだが、

それほど華美ではない。
しらけるほど仰々しくもない。素朴さが大いに感じられる。
それは、裏メロがストリングスではなくて、

シンセ系の音であることが大きい。
ポップスのあたたかみである。

売れるためには、一般層に愛されるためには、整えすぎたりシュッとしすぎたりしないといけない
という声もあるが、国民的バンドサザンのこのあたたかみがそれを否定している。
聴きやすいことは大事だ。
だけど、かっこつけすぎているものや、嘘っぽいのは僕は苦手だ。
それはまったく別のことなのだ。

 

ちなみに、サザンのサウンドからシンセ系やコーラスをすべて抜くと、
アマチュアバンドの音源にありがちな武骨でストイックな音になりそうだ。
聴き手に忍耐もしくは強い愛が求められるような。

つまり、その装飾部分こそが、工夫でありセンスであり、聴きやすさなのである!

バカバカしくてさいこう!

<さまぁ~ず三村ではありませんっ>

【第7回】  2016.2.10

中高生。1番多感な時期(ほんとか?)。
その頃聴いていた僕の三大バンドと言えば、ブルーハーツ、フライングキッズ、ザブーム。

たぶんこの3つだろう。
 

そのひとつ、ザブームの歌詞にこういうのがある。

 

"きっと、僕らの夢を完璧に成し遂げてくれるシンガーが出てきたら、
僕はギターとマイクを置いて、そいつの歌に夢中になってるかもしれない。"

 

『手紙』という曲だ。
なんと、朗読=ポエトリーリーディングの曲だ。なんとシングル。なんと小室ファミリー全盛期に。

 

 

グリムスパンキーのDVDを見ていると、『手紙』のこのフレーズを思い出したのだ。

こいつらは本物だ。ぐうの音も出ないほどかっこいい。
こいつらが売れてるなら、日本も捨てたもんじゃない、のかもしれない。

もうちょっとだけ、日本語ロック感を削ってもいいかもしれないが。

ちょっとイモ臭い。いや、そこがにじみでるかもね。

 


『手紙』の歌詞はこう続く。
 
"僕はただ、音楽を愛していたいだけだ。
ロックンロールに、こめかみを撃ち貫かれたいだけなんだ。"


かつての僕が、あいつが、やりたくてできなかったことを

完璧に成し遂げてくれているグリムスパンキー。
 

僕は、今の僕ができること、やりたいことをやっていく。
それが、僕から世界への手紙になる。

"本当は、君も僕も人前に立つべき人間じゃないのかもしれない。
きっと、僕らの夢を完璧に成し遂げてくれるシンガーが出てきたら、
僕はギターとマイクを置いて、そいつの歌に夢中になってるかもしれない。
 
僕はただ、音楽を愛していたいだけだ。
ロックンロールに、こめかみを撃ち貫かれたいだけなんだ"

【第6回】  2016.1.10

珈琲を飲んだら
ちょいと出かけないか
いつもの駅まで
ふたりして

 

BabyBaby 君にとって
いつものこと
BabyBaby 僕にとって
素敵なこと

 

 

あの映画ラストは
どんな感じだっけ
車に乗り込み
なんだっけ

 

BabyBaby 君にとって
わらいごと
BabyBaby 僕にとって
大事なこと

 

 

そしてまたふたりで並んで
映画を見ようよ
許せないこと全部忘れて
夜にとけようよ

 

珈琲を飲んだら
ちょいと出かけないか
いつもの駅まで
ふたりして

【第5回】  2015.12.10

ヒロト/マーシーの曲をカバーするバンド、最近始めました。
二回、スタジオ入ったよ。

実は僕は、ブルーハーツはやりたくなかった。

このバンド、元はハイロウズをやるつもりで始めたしね


ブルーハーツは、僕が音楽にのめりこんだ原点であり、
それだけでなく、歌詞、存在が思春期の僕に強く影響を与えました。
BECKの千葉風に言うならば、
「ブルーハーツがいなかったら おれは人生をやれてなかった気がする」。

 


それに、ハイロウズは音楽としてとっても魅力的。
成熟したロック音楽です。
だから、カバーしやすい。

 

ブルーハーツの音楽だってもちろん魅力的だけど、音楽の形だけを取り出すことができない。
ヒロトの声、マーシーのギター、河ちゃんのベース、梶君のドラム。
そして、詞、曲白井幹夫さん、etc....。
それら全部あいまってブルーハーツ!

 

それは例え、今あの4人が集まってもできない。
あの時の彼らだからできたことだと思ってます。

だけど、発起人であるハタチのギタリストは、今まさにブルーハーツを愛している。
まっすぐに、全力で。
それは、昔の僕を見るようです。

彼が、僕にブルーハーツを歌わせてくれています。
彼の情熱が。

 

ヒロトは唯一無二のボーカリストだし、僕のスタイルとは違いすぎる。
だけど、曲とシンクロすることだ。
僕の大好きな曲たち。

小手先の技はいらない。かといって下手に歌うのでもない。
大好きな曲とシンクロして歌うんだ。
それは、瞑想にも近い、気持ちのいいことです。

「つながる」。

↑これが、今日作ったそのバンドのロゴです。
 

ライブやります。
詳細はもうちょい。
お楽しみに!!

【第4回】  2015.11.10

人は感動するために生きている!!


これは、漫画『宮本から君へ』の帯に書いていた言葉だ。
強い言葉だ。
これを見たときに、「そうか?」「違うんじゃないか?」と思った。
それ以来、時折思い出す言葉だ。

 

そして今思う。
僕は、やはり感動するために生きているわけではない。
細々と、「生きるって恥ずかしいなー」とか、時々「嬉しいな」
とか思いながら生きていきたい。

 

 

だけど、感動しなけりゃ生きていけない。

それは、腐りがちな僕が昨日つかんだことだ。
感動屋と言われた僕が、いつからか感動しなくなっている。
それは、はっきり言って時間を、日々を持て余しているからだ。

 

暇なときはある。この仕事。
それは仕方ない。忙しい時はめちゃくちゃ忙しいのだから、それでいいと思っている。

 

で、暇なときに、来るべき時に備えて学んでおく・・・
これは僕にはできない。それはもう分かった。

僕は、目の前のことに必死で取り組みながら学んでいく人間だ。

 

ならば、どうするか。
暇で、腐っていくようなときに。

 

感動することだ。
感動こそが、僕の仕事の原動力だ。

 

スタジオに来てくれる人は、作り手の人たちだ。
つまり、自分の感動を元に、人を感動させる人だ。
だから僕も、そこで一緒に感動していたい。

いや、「くだらない」と思うときもあるだろう。
その時はその時で、それを反動として、感動するものを求めていきたい。


そして、僕の人生も、それによって動いていくべきだ。

 

 


「感動するために生きている」のではない。
だけど、「退屈を愛するために」時々は感動したい。

僕は、退屈を嫌いになりたくない。

 

 

そしていつか、いつかは直接僕の力で、あなたを感動させたい。

【第3回】  2015.8.21

【アカルイミライのワンシーン】

あの人から電話があった。
すごく嬉しかった。


映画『アカルイミライ』のエンディングを見ていた時だった。

大学時代に一度見た映画。
その時はいんうつなイメージだった。


今回は、希望のイメージだった。
泥まみれでも生きていくぞ、というエネルギーを感じた。
やっぱ明るくはないけどね。だけど、暗い情熱。にごった生命力。

浅野忠信演じるあいつでさえも、ほんとは進みたかったんだ。なぜかああなっちゃっただけなんだ。

 

 

・・・・・・・・・
あの人は、これからしばらく、たたかいの時期を過ごすことになるそうだ。
聞いていて、これは本当に大変だと思った。

だけど、それを乗り越えてやるという気持ちを感じた。
僕には残念ながら手伝えることはないそうだが、心の中で応援していると伝えました。
そしたら、
「篠原くんもええ子を見つけられるよう応援してるわな(笑)!」
と。


そうだ。僕も頑張るのだ。
みんな、頑張ろう。


かつては、きれいな心になりたかった。きれいな体になりたかった。
だけど、違う。

汚れた心でも、
くたびれた体でも、
それが僕だ。

生きていくのだ。

 

それがすべてだ。

 

竹原ピストルは関係ないんですが、

どうもこの歌が思い出されて仕方ないので載せました!

【第2回】  2015.7.27

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真空管」

 

約束しよう

僕でいること

約束してね

君でいること

 

僕じゃなくなっても、僕は僕だよ

君じゃなくなっても、君は君だよ

だけど

 

約束しよう

僕でいること

約束してね

君でいること

 

北風がすべてをさらってしまう

揺れる樹の下隠れていよう

ありがとう

生きることは変わることだよ

だから

 

約束しよう

僕でいること

約束してね

君でいること

 

僕じゃなくなっても、僕は僕だよ

君じゃなくなっても、君は君だよ

 

 

 

………

アンプを修理に出しました。

【第1回】  2015.7.21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月は忙しかった。

今月は少しゆったり。

 

どっちがいいかなー、とか考えてたけど。

分かったのは、ほっといたって、忙しい時はやってくるということ。

ゆったり期間はそんなには続かない。

 

それは例えば機材トラブルだったり。

もしくはレコーディングの依頼だったり。

ライブ企画の持ち込みだったり。

 

音楽スタジオ モンジャクシンは、そのくらいのところまでは来たようだ。

来てくれない人を来るようにする、

ではなく、

来てくれる人に精いっぱい向き合う。

 

それでまわっていけるようになったのは嬉しい。

……ってまわってんのか!?(^◇^;)

お金の計算のできない男です。

 

〜〜〜

ONE NATION UNDER A GROOVE.

それを最近実感してます。

 

僕たちは、グルーヴの元にひとつ。

この店の中、グルーヴが途切れないようにするのが僕の仕事です。