モンジャクシン篠原
2016年2月5日
かつて尾崎豊は歌った。「サラリーマンにはなりたくねぇ」
「満員電車にもみくちゃにされ」っていうフレーズも、
当時中学生だった私を不安にした。
ありがたいことに現在、そういう仕事ではないことに感謝する。
しかし、時代は変わってというかロックが死んだというか、
今はサラリーマンになって頑張れというプロパガンダが過労死や自殺という
背景を生んでるような気がする。
ファンキーモンキーベイビーズの「ヒーロー」いう歌の歌詞を抜粋してみよう。
家族にとってのヒーローになるため
転んでも立ち上がるんだぜ
満員電車のバンザイは
ギブアップじゃない冤罪対策
体にムチ打って家族サービス
また迎える月曜日
カカァ天下のお茶の間
第三のビールで乾杯しよう
うーん…嫌すぎるなぁ…。
J-POPシンガーに頑張れ、頑張れ言われんでも頑張ってるやろ。
休むことを許されない空気を音楽業界が作ってるし、
第三のビールって(笑)大企業の宣伝まで!
ケツメイシの「闘えサラリーマン」も終わってます。
頑張れ オレ HEY!
疲れは酒で流し込め!HEY!
不条理笑って飲み込めHEY!
なにがHEY!やねん!(笑)
ブラック企業が調子のるわ!
それとサラリーマン=酒みたいなんも古いわ…
ストレスからドラッグにいってるやん!
アルコールはキング オブ ドラッグやからね。
かつて尾崎豊を聞いてた若者は満員電車に乗っているのだろうか
それとも「軽薄な頑張れソング」で自分を鼓舞しているのか。
これだけはハッキリ言えるけど今のJ-POPにロックの魂がのることは無いだろう。
尾崎豊の言うイヤな大人の作った社会のジャマになるから。
学校や会社に行きたくないと言えない空気。
そして過労死という言葉は日本発で世界でも「KAROUSHI」と表現される。
自殺も先進国ではトップクラス。
そしてジョン レノンが殺されてから、アーティストが与える影響というのが
権力者、支配層が恐れることだというのも証明されていることだろう。
この時代、この歳で尾崎豊をまた聴いてみたくなったなぁ。
尾崎豊/BOW!