モンジャクシン篠原
2017年11月30日
子どもの頃からドクが好きだった。
バックトゥザ・フューチャーの科学者ね。「マーティ!」。
要はポジティブな狂人が好きなんだなあ。
常軌を逸した人。
音楽で言えばそれは遠藤賢司だろう。
1947年生まれ。細野さん(細野晴臣)と同い年。
井上陽水や吉田拓郎とはひとつ違い。
なのに爆発している。常に爆発している。
生ギター(アコギ)も弾く、エレキも弾く。
ファズも踏みまくる。
背中にアンプしょって会場を練り歩いたり。
無人の武道館でライブしたり。
そもそも歌い方がぶっ飛んでいる。
曲もぶっ飛んでいる。
歌詞もぶっ飛んでいる。
ジャンルにも縛られない。
パンク以前から時にパンクだった。
当時はハードフォークと称していた。
後に、純音楽家と名乗り始めた。
誰にも似ていない遠藤賢司にふさわしい言葉だ。
静かな曲もちょこちょこあって、そこで聴けるこの上なく優しい声が好きだ。
普段のエンケンさんはきっとこんな感じなんだろうなと思う。
そこから大爆発への振り幅が素晴らしい。
その全てが遠藤賢司なんだ。
ぶっ飛んでいるが、どの曲もあたたかい。歌心あふれる。
ありがとうエンケン。
これからも、君にふにゃふにゃ。
ー個人的関連作3枚ー
細野晴臣/HOSONO HOUSE 友部正人/ミディの時代 有山じゅんじ/ありのままじゅんじ