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第7回(2016.3.25)

~喫茶蕗

先日は鳥取県米子市に行ってきた。 そんな遠出の旅先でも、視界に入ると気になって足を止めて入りたくて

仕方がなくなるのは、その土地土地の純喫茶である。

米子駅から歩いて数分のところに、早速素敵な外観のお店を見つけた。

一瞬何と読むか戸惑ってしまったが、

『喫茶蕗(ふき)』である。

僕は壁にかかっているボードを眺める。 ホットコーヒーを頂くことにした。 近くの書棚から日本海新聞とやらを見つける。 どうやら鳥取県の地元紙らしい。初めて見たなぁ。 その新聞を眺めながらぼーっとする。

女性店主「にいちゃん、どこから来たの?」 どこから来たの?ということは地元の人間ではないことを察知したようである。 僕が旅行者であると直ぐに見抜いたようだ。 確かにこの大荷物。

僕は女性店主に兵庫県から来たこと、純喫茶巡りが趣味だということ、

マッチ箱の収集をしていることを伝える。

女性店主「にいちゃん、いい趣味だなぁ。私も集めたくなる気持ち凄くわかる。

そういう趣味の人、うちの家に来て欲しいくらいだわ。 娘がおったら紹介するのにね。うちは男兄弟ばっかりだけど。笑」 そう言って、にこりと笑う。

筆者「ここはどうして蕗という名前なんですか?いつからこのお店を?」 「覚えやすいでしょ。それと・・・」

女性店主いわく蕗のように細く長く、いつもまでもお店が続くように、

験担ぎの意味合いを込めて蕗と命名したようだ。

昭和51年から今年で40周年目を迎える。

女性店主「また米子来た際は寄ってな。待っとるよ。

貴方の素敵な趣味大切にしてね。」

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